クレマカラコル極上かたつむりBB

ベースが酸化チタン、揮発シリコン、メトキシ桂皮酸、酸化亜鉛という紫外線対策の塊のような製品。

SPF40++は日中のスポーツ用としても対応できるほどの防御力だが、

さらにt-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メチルベンジリデンカンファ(紫外線吸収)、アルブチン(美白抗酸化作用)と、
かなり日焼け防止重視の姿勢が徹底されています。
スクワランは酸化チタンなどの皮膜用でしょう。

ジ酢酸ジペプチドジアミノブチロイルベンジルアミドはヘビ毒で知られる抗シワ成分。
塗るボトックス、と呼ばれている成分ですね。

マカデミアは皮脂に組成の近いパルミトレイン酸含有のオイル。

ヒルエキスは保湿・保護作用で、ヒルディンという酵素によるものです。

ホホバは滑らかさを与えるワックス。
配合量は期待できませんが、カタツムリ分泌液、パルミトレイルトリペプチド-5が保湿、コラーゲン生成能。
プラセンタエキスが様々な成分を含んだエキスですが、主に保湿、コラーゲン生成能。
このあともヒトオリゴペプチド-1、４、アデノシン、アラントインなど配合がありますが、
あまりにも微量であるために有効濃度が入っている可能性は低く、それほど効果を期待できません。

非常に多くの成分を含有した製品ですが、
メインは紫外線防止。
そこで気になるのがメトキシ桂皮酸やt-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メチルベンジリデンカンファなど紫外線吸収剤が目に見えて高配合であること。

これらの成分は文字通り紫外線を吸収してくれるのですが、
一定以上吸収すると吸収したエネルギーにより自己分解して肌に刺激を与えてしまいます。
また、酸化チタンや亜鉛など紫外線散乱剤も高配合でシリコンに皮膜され、皮膚に直接害がないようになっていますが、
専用のクレンジングで除去しないと肌に残って"自己酸化"を誘発しかねないですから、
塗って終わり、では済まされない面があることを考慮しなくてはなりません。

紫外線関係の成分以外では、ナイアシンアミドは血行促進、ホホバ・マカデミアの保湿作用。
シンエイクのヘビ毒ボトックス効果によるシワ改善効果。
その他は微量であったり、製品の感触の調整成分です。

ヒトオリゴペプチド-1といったノーベル賞受賞成分などが目を惹きますが、
ご覧の通り含有量は少ないため、
成分の特徴を活かしているとはいえません。
肝心のカタツムリエキスもほんの僅かな配合です。