クリニーク (CLINIQUE) リペアウェア　レーザーフォーカス

さらっと保湿、わずかにシワ隠し効果。

というタイプの製品ですが、まずタッチが少し他と違うユニークな印象。
使用感で楽しめる部分が最も特徴といえるかもしれません。
それら保湿効果の他に、ほんのり軽くボトックス的シワ隠し効果や整肌作用を付与する内容となりますが、
やや高額な値付けに見合ったクオリティとは言えないかもしれません。

成分を見ていくと、
ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシランは水溶性のシリコーン原料で、サラサラ感を付与します。
TEA(トリエタノールアミン)はpH調整(アルカリ)剤ですが、一定の条件が揃うと発がん性物質ニトロソアミンを生成する可能性が僅かにあります(洗い流す製品ならOK)。
アセチルグルコサミンは代表的なアミノ酸であるグルコサミンのアセチル化された単糖で、キチンの構成成分。
スクワランは人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激なく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
ホエイはソフトピーリング作用を有する整肌成分で、抗シワ、ダメージヘア改善、免疫低下抑制、美白作用などが期待される。
ビサボロールはカミツレの花の精油のいち成分。抗炎症作用、穏やかな抗菌作用を示す。
ホホバエステルは感触の良さとタッチのユニークさを楽しめる素材。
オニサルビア油はシソ科の精油でウッディーでスパイシーな甘い香り。気分を高揚させる効果。
加水分解ダイズタンパクはダメージ部に吸着し、保湿、補修効果を付与。
アセチルヘキサペプチド-８は筋肉の収縮に関与する神経伝達物質カテコールアミン過剰放出抑制作用をはじめ、塗るボトックスと言われる効果で抗シワ作用。
加水分解酵母エキスは細胞活性化、線維芽細胞増殖促進作用、免疫増強作用を付与。
パルミトイルオリゴペプチドは現在はパルミトイルペンタペプチド-4と呼ばれ、肌に浸透してコラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促進する働きがあります。

保湿感は十分ですが、それだけでは9000円近い支払いに見合ったものと言えません。
全体の印象は、やや作りこまれていないような感じがして手応えに欠ける内容です。
決してダメなものではありませんが、一流の化粧品と肩を並べるには遠いクオリティであると言えます。
使用感と香りの良さだけはこだわりを感じますが、それ以外は空っぽにも近いほど空虚。