クリニーク ターンアラウンドコンセントレートEX

酸やカチオン界面活性剤によるピーリング要素が強い一品。

粗悪品ではありませんが、どこどなく安物感を漂わせるベース。
添加成分はわりと有効性が見られますが、
あくまでもメインはピーリング効果といえるので、強制的に肌を剥きたい人向けの製品といえるでしょう。

成分を見ていくと、
シクロペンタシロキサンは揮発性のシリコーンオイルで、さらっとした感触を残し、揮発していくので肌への残存感がありません。
ジメチコノールは親和性が向上し、しっとりした感触を与えます。
ラクトビオン酸はグルコノラクトンなどと同様PHA(ポリヒドロキシ酸)の一種で、優れた抗酸化作用をもち、肌刺激性が少ない成分です。
アセチルグルコサミンは代表的なアミノ酸であるグルコサミンのアセチル化された単糖で、キチンの構成成分。
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー,イソヘキサデカン,ポリソルベート80は低コストの増粘、ゲル化剤で、品質よりコスト削減を狙った場合に用いられる。
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマーは、低いpHでもゲルを生成し、高いチキソトロピー性により肌になめらかに拡がる感触の良い乳化剤。
カフェインはコーヒーやお茶の成分として有名なアルカロイドで、肌の細胞を活性化・収れん、またスリミング効果などを狙って配合されます。
酸化チタンは非常にきれいな白色の顔料で、紫外線散乱剤としても用いられる無機化合物です。
スクワランは人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激なく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
オニサルビア油はシソ科の精油でウッディーでスパイシーな甘い香り。気分を高揚させる効果。
マイカ(雲母)はツヤ感と透明感が特徴。花崗岩などを由来としているため、光沢が美しい特徴があります。
コムギ胚芽エキスは、フィトポリアミンを特徴とした抗糖化作用、細胞活性化作用、コラーゲン産生促進効果、抗酸化効果に優れたエキス。
オオムギエキスは保湿作用を付与。
ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリドは髪を滑らかに整えるためのカチオン界面活性剤です。
イタドリ根エキスは有機酸、糖、タンニンを含み、収れん、保湿効果を付与。
コメヌカエキスは収れん作用、ヒアルロン酸分解酵素阻害効果による保湿効果。
パディナパボニカエキスは褐藻由来のエキスで、カルシウムイオンの代謝効率を回復させ肌のハリを改善します。
サッカロミセス溶解質エキスはパン酵母の溶解質から得られるエキス。肌の水分量を増やして保水する作用、細胞活性化作用を持つ。

ピーリング効果で肌をクリアに見せたい方向け。
ごくごくごくたまに、ならピーリングもアリではあるのですが、
頻繁に行ったら敏感肌に一直線となるので注意。
幾分かマイルドにしようという意図は感じますし、添加成分もまずまずの質ながら総合力では少し周りに劣る一品でありました。