カバーマーク　モイスチュアヴェールLX

モイスチャーというほどではありません。

ファンデーションとしてはまずまず良質なカバー力を見せる一品であります。
特別変わった処方とも思いませんが、カバー力はしっかりとした安定性の高いファンデーションではあります。
保湿感というのはそれほど優れていると思えません。

成分を見ていくと、
（ＨＤＩ/ＰＰＧ/ポリカプロラクトン）クロスポリマーは抗ケーキング剤。製品が固まったり、粘着性を帯びたりして変質することを防ぐ目的で配合されます。
マイカ(雲母)はツヤ感と透明感が特徴。花崗岩などを由来としているため、光沢が美しい特徴があります。
タルクは滑石を微粉砕した粉末で、鉱物の中で最も柔らかい特徴があります。滑り良く、吸着性が高いため、メイク下地としてよく使われる。
酸化チタンは非常にきれいな白色の顔料で、紫外線散乱剤としても用いられる無機化合物です。
シリカは高い透明性と補強性を持つ二酸化ケイ素によって構成される物質。無水ケイ酸、酸化シリコンと呼ばれることも。
酸化亜鉛は"カラミン"の名で知られている収れん、抗炎症成分で、UV-Aを防御。
紫外線吸収剤のメトキシケイヒ酸エチルヘキシル配合。
リンゴ酸ジイソステアリルは難溶性成分の溶解力が高いエステルで、肌にはさらっとした感触を与えます。
ジメチコンは最も代表的なシリコーンオイル。透明、無臭、化学的・熱的安定性、透湿性、撥水性、潤滑性に優れた不揮発オイル。
ヒドロキシアパタイトは水酸化カルシウムとリン酸の反応物で、形状保持、強い被膜を形成する基剤。
ジカプリン酸ネオペンチルグリコールは軽いタッチで安全性の高い低極性乳化剤。難溶性のシリコーン、紫外線吸収剤も乳化可能。
オタネニンジン根エキスは育毛、血行促進、コラーゲン産生促進、免疫増強、抗アレルギー、抗炎症作用。
ソウハクヒエキスは抗炎症・美白・ニキビ抑制、紫外線防止効果。
ブナエキスはタンニン、フラボノイド類を含有し、活性酸素を除去する働きや抗炎症、収れん作用を付与します。
レイシエキスは霊芝の子実体を乾燥したもの。抗酸化作用に優れ、免疫増強作用を与える。

ごく単純なファンデーションの構成がベース。
そこに製品の安定性を高める要素だったり、エキス類による整肌作用を加えている面があります。
使いやすく長く使えるファンデーションとして好感を持てる一品ですが、
モイスチャー効果を狙って使うと今ひとつですが、質のいいファンデーションを求めているならアリといえる内容です。