ザ・ケア　ヒアロインパクト

もう、名前の通りといっていいヒアルロン酸が連発する保湿剤です。
設計としてはゲル状でうっとりとしたタッチの、まさにヒアルロン酸のイメージに近いものとなっています。

そのヒアルロン酸、ただのヒアルロン酸Naだけではなく、ヒアロベール、ヒアロリペアをはじめとした高機能性ヒアルロン酸を現時点でほぼすべての種類を配合したような形になっています。
ここまで徹底した配合をしている製品はほとんどないのではないか、というくらいですね。

他にもゲルを構成する成分は色々とありますが、もうほぼ、このヒアルロン酸のバリエーションだけに注目すればこの製品は語れます。

持続性があり、浸透性を期待できて、シワを伸ばし、すすぎにも強く、肌との親和性が高い、というように、とても機能的に優れた素材として配合されているため、
実感を伴う効能を得ることが期待できるでしょう。

言うまでもなく、保湿したい方には最適な一品であり、
興味深く、試す価値がある製品には違いありません。

強いて言えば、ヒアルロン酸系成分に固執するあまり、より効果の高い選択肢は排除されているところが、この製品の限界でもあるでしょう。
ヒアルロン酸グループは間違いなく優秀ですが、他のベースの部分などを着目するとわりと普通な化粧水のよう。
擬似セラミド、アスタキサンチンも微量配合されていますが、おまけ程度と見ていいでしょう。

全体を俯瞰して見てみると、実際にはインパクトは少ないかもしれません。
確実に効果は残すでしょうが、インパクトという名称ほどわかりやすくはないかもしれません。

メドウフォーム油は北カリフォルニア、南オレゴンなどに自生するメドウフォームの種子から抽出されたオイルで、エイコセン酸を主成分とし、しっとりと滑らかでべたつかない感触を与える。
トリエチルヘキサノインは2-エチルヘキサン酸とグリセリンのトリエステルで、サラっとした感触の油性基材。閉塞性の高い→フタをするような油膜で肌の潤いを逃がさない特徴。
イソノナン酸イソトリデシルは粘性が低くべたつかない、浸透性・展延性に優れたエモリエントオイル。
ジメチコンは最も代表的なシリコーンオイル。透明、無臭、化学的・熱的安定性、透湿性、撥水性、潤滑性に優れた不揮発オイル。
アルギン酸は昆布、わかめなどの褐藻類に含まれる多糖類で、マンヌロン酸とグルロン酸が多数結合した構造。粘性、保湿被膜形成性があります。
ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル／オクチルドデシル)は疑似セラミドと呼ばれ、ヒアルロン酸の2倍の保湿効果を発揮。

ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムはヒアロベールと呼ばれるカチオン化ヒアルロン酸で、すすいでも落ちにくい特性を持った保湿作用を付与します。
ヒアルロン酸ジメチルシラノールは加齢とともに減少するケイ素を、シラノールが真皮まで浸透して細胞外マトリックスに補給。
表皮・真皮の再生とヒアルロン酸の保湿効果を付与。
アセチルヒアルロン酸Naは、アセチル基を持つ構造により肌と親和性を高め持続性を持たせています。
ヒアルロン酸クロスポリマーNa,ステアリン酸エチルヘキシル,(ジイソステアリン酸/ポリヒドロキシステアリン酸/セバシン酸)ポリグリセリル-4は瞬時にシワを改善し、酵素分解安定性の高いセット。
アスタキサンチンは抗酸化成分の中でも特異的にその効果が高く、ビタミンEの約1000倍という超強力な抗酸化作用を示します。