育潤液
小林製薬
育潤液の格付け
育潤液の解析結果
保湿効果は様々な角度からアプローチしていて実感できる効果を得られそうです。
ただし、全体を通してみるといささか残念な面もちらほら。
リン酸アスコルビルMgは、あまり効果的でないビタミンC誘導体でありながらアルカリ性でないと分解してしまう厄介な成分で、これは製品全体が弱酸性とはいえない処方になっていると見ることも出来ます。
成分を順に見ていくと、
グリコシルトレハロースはトウモロコシデンプン由来のトレハロースにグルコース(ブドウ糖)が数個結合した多糖体。べたつかず、高い保湿力、細胞活性化作用を付与する。
サクシニルアテロコラーゲン(アレルゲンの懸念があるテロペプチドを除去し、サクシニル化することでコラーゲンが固まって大きくならないように安定させた保湿剤。
水溶性コラーゲンはフカヒレ、サケ、ヒラメ、カレイなどの魚の皮から抽出したコラーゲン。通称マリンコラーゲンとも呼ばれ、コラーゲンの中でも優れた保湿性を持つと言われています。
オリーブ油は”水油”と呼ばれるように、液体の油で肌や髪に少し浸透してエモリエント感を持続させます。
スクワランは人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激なく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ ベヘニル) はラノリンと同等の抱水性と、ツヤ、光沢性の付与、密着性の高さが特徴。
潤いを与えるが、肌本来の潤いは減るような感じのする中途半端な印象の一品。
悪くありませんが、一流の製品と呼ぶには全然物足りません。
単純に角質層を潤わせたい、という方には適していますが、よりディープで肌本来の保湿力を高めたい方にはイマイチな出来。
育潤液の全成分:
水、BG、グリセリン、アロエベラ葉水、トリエチルヘキサノイン、DPG、グリコシルトレハロース、加水分解コラーゲン、キダチアロエ葉エキス、サクシノイルアテロコラーゲン、水溶性コラーゲン、オリーブ果実油、スクワラン、トコフェロール、ヒアルロン酸Na、リン酸アスコルビルMg、ノバラ油、ローマカミツレ花油、加水分解水添デンプン、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、水添レシチン、ステアリン酸グリセリル(SE)、ステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、カルボマー、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、ダイズステロール、水酸化K
育潤液の宣伝文,商品説明:
1本で、化粧水、美容液、乳液の3つの役割を果たします。
ハリがなくなり、乾燥が気になる肌に、天然成分のアロエエキス*をはじめ、コラーゲン*やオリーブ由来のスクワラン*などのうるおい成分が働き、若々しくうるおった美肌へ導きます。
お肌にしっとりなじむ、のびのよい乳液タイプ。