メンターム メディカルクリームG コスメ解析ドットコム

メンターム メディカルクリームG

近江兄弟社

メンターム メディカルクリームGの格付け

★★
☆☆☆

皮膚刺激リスク
★★
☆☆☆
しっとり感:△
さらさら感:△
さっぱり感:△
敏感肌適性:△
肌回復力:×
保湿力:△
アンチエイジング力:×
1mlあたり10 円

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メンターム メディカルクリームGの解析結果

メディカルマッサージクリームということで、おなじみの製品でもありますね。
ただし、どの程度肌にとって有益なものなのでしょうか。

この製品のクリームベースはパルミチン酸イソプロピル(ベタつきのないエステル油)とステアリン酸、セタノール、ジメチコンといった油性基剤と、
乳化剤として自己乳化型ステアリン酸グリセリル配合。
これがイマイチで、自己乳化という部分に石鹸が使われているタイプのステアリン酸グリセリル、つまり石鹸とセットになっている成分ですから、
肌に塗りこむと石鹸のデメリットである肌保湿成分の溶出やつっぱり感などが残ってしまいます。

マッサージするように塗りこむことを推奨している製品でこの処方というのは命取り。
古い発想であり、肌にとって最善策とは程遠いと見るべきでしょう。

それを差し引いても、油性基剤に好ましい印象を抱くようなタイプではありません。

カンフル、リボフラビン、ピリドキシンといった添加剤が肌の機能を高める役割を担いますが、残念ながら総合的にメリットが大きいものとは言えません。

積極的に肌に使用することはオススメしない若干時代遅れ感のある製品です。


主な成分の解説

カンフルはクスノキ由来の成分で、清涼感→温感作用を与えながら血流を促進、痒み止め、毛根活性、防腐効果を付与。
酢酸トコフェロールはα-トコフェロールを酢酸エステル化して得た合成ビタミンE。血流促進効果、抗酸化作用によるシミ、そばかす、肌の老化防止を防ぐ効果。
ピリドキシンHCl はビタミンB6ことピリドキシンの塩酸塩。卵黄にも含まれるたんぱく質や脂肪の代謝に関わる成分で、抗アレルギー作用、皮脂コントロール、肌荒れ防止目的で配合。
リボフラビンビタミンB2。皮膚機能を正常に保つ効果。過酸化脂質の分解に働くグルタチオン還元酵素の補酵素。
パルミチン酸イソステアリルは分岐構造を持ち、加水分解安定性に優れ、ベタつきが少ない。
ジメチコンは最も代表的なシリコーンオイル。透明、無臭、化学的・熱的安定性、透湿性、撥水性、潤滑性に優れた不揮発オイル。
ステアリン酸グリセリル(SE)のような古いタイプの自己乳化型乳化剤には石けんが乳化に使われている場合が多く、これは刺激の素ともいえます。
アルギニンは保湿、アルカリ剤として使われるアルカリ性のアミノ酸です。

メンターム メディカルクリームGの全成分:

<有効成分>
dl-カンフル、トコフェロール酢酸エステル、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビン、グリチルリチン酸ジカリウム
<その他の成分>
パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸、セタノール、ジメチコン、SEステアリン酸グリセリン、POE硬化ヒマシ油、水添大豆リン脂質、BG、グリセリン、カルボキシビニルポリマー、アルギニン、精製水

メンターム メディカルクリームGの宣伝文,商品説明:

ちょっと手ごわい肌あれに。マッサージ効果で、薬用成分が角質層まで届きます。
【皮ふの新陳代謝を促す】
有効成分dl-カンフル配合。香りはマッサージ後、数分で消えます。
【皮ふ保護の働き成分】
ビタミンB2・B6・E、グリチルリチン酸ジカリウム配合で、ぬり込むと角質層にまで浸透。
【血液循環を促進】
1分間のメディカルマッサージが皮ふ温度を高め、有効成分を浸透しやすくし、皮ふを内側からケア。
【適度な油分・水分の補給】
配合している保湿成分(大豆レシチン・グリセリン)で、皮ふのうるおいをキープ。
※ステロイド成分は配合していません。

メンターム メディカルクリームG2015 (c)コスメ解析ドットコム