生はちみつ オールインワンゲル

昨今の有効性の高い原料の詰め合わせセットのような一品です。
これもあれもと、期待の原料を次々に配合してあるだけあり、それなりの有効性は期待できる部分があります。
ベタつき少ないタッチの中に、どれくらいの有効性を潜ませているでしょうか。

成分を見ていくと、
トリエチルヘキサノインは2-エチルヘキサン酸とグリセリンのトリエステルで、サラっとした感触の油性基材。閉塞性の高い→フタをするような油膜で肌の潤いを逃がさない特徴。
ハチミツは吸着持続性の高い保湿作用。
ジメチコンは最も代表的なシリコーンオイル。透明、無臭、化学的・熱的安定性、透湿性、撥水性、潤滑性に優れた不揮発オイル。
α-アルブチンは、β-アルブチンの数倍の美白効果を持つ。
低刺激でメラニンを抑制する。
アセチルヒアルロン酸Naは、アセチル基を持つ構造により肌と親和性を高め持続性を持たせています。
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンはUV-Aを吸収する。
ホホバ油(ホホバ種子油)はメキシコ北部の乾燥地帯に自生しているカン木の種子から得た液体ロウ。他の植物油脂に比べ酸化しにくく、皮膚になじみさっぱりしている使用感。抗ニキビ、フケ作用も。
スクワランは人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激なく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
アルガニアスピノサ核油は、モロッコ南西部に自生する広葉常緑樹アルガンの種子から採れるオイルで、ビタミンEの含有量が多く抗酸化作用があり、エモリエント作用も期待されるオイルです。
ブッソウゲ葉エキスとはハイビスカスの葉エキスのことです。多糖類、AHAのピルビン酸、ビタミンC，アミノ酸、ポリフェノールなどを含み、保湿効果、美白作用、抗酸化作用を与えます。
ハイブリッドローズ花エキスはAGEs(最終糖化生成物)の精製を抑制する抗糖化作用を付与し、保湿、ハリ、弾力を保持する効果。
水溶性コラーゲンはフカヒレ、サケ、ヒラメ、カレイなどの魚の皮から抽出したコラーゲン。通称マリンコラーゲンとも呼ばれ、コラーゲンの中でも優れた保湿性を持つと言われています。
ヒトオリゴペプチド-1はEGF(上皮成長因子)という1986年にスタンレー・コーエン博士がノーベル賞を受賞した皮膚の表皮層を飛躍的に成長・再生・修復活性化させる成分。
フラーレンは1996年クロトー博士に発見されたノーベル化学賞受賞成分で、ビタミンCの125倍の抗酸化作用、プラセンタの800倍のコラーゲン産生促進作用を持つ成分。
セラミド3はN-ステアロイルフィトスフィンゴシンという名称で、とくに皮膚角層の保湿性を維持するセラミドの一種です。
セラミド6,2 (N-2-ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン)は、構造中にピーリング効果を持つAHAを結合させており、皮膚の代謝を促進し、皮膚を滑らかにする効果があるセラミド。
セラミド1はN-フィトスフィンゴシンで、細胞間脂質の結合を強化する。ユニークな構造を持ち、皮膚の弾力性や抗シワ、乾燥肌の改善効果を与える。
リンゴ果実培養細胞エキスは腐らないリンゴの美容液と呼ばれる皮膚幹細胞の保護、アンチエイジング、抗シワ、育毛作用の成分。

とてもおもしろい内容ではありますね。

前半は美白や保湿効果を期待出来そうな成分、後半は効力の高いアンチエイジング成分の連続といった内容で、

成分個々の能力すべてを享受することはできないにしても、わずかずつでもアンチエイジング効果をもたらしていくでしょう。

UV効果、保湿、抗酸化、抗糖化、シワ抑制、肌弾力アップなどをこの製品１つで実現しようという意気込みは買える一品です。
実際には、メインの保湿効果を中心にして、有効成分はかなり少ないと考えたほうがいいこと、ちょっと刺激性が心配なものもふくまれることがあるので、
お値段なりの範囲で期待するのが適切だと言えます。