パックス ナチュロンハンドクリーム
太陽油脂

パックス ナチュロンハンドクリームの格付け
パックス ナチュロンハンドクリームの解析結果
なんの冗談?石鹸でハンドクリーム?
この製品を解析しようとして、何か他の製品と間違えたかと本気で思ったほど見たことのないような設計のハンドクリーム。
なんと、
ええ。クリーム状の石鹸を渡されて、「これハンドクリームですから塗ってください」と言われているようなものです。
石鹸はどういう特徴があるかを思い出せば、この製品の可否が自然と判断できると思います。
成分を見ていくと、
ベースにカリ石けん素地、そしてホホバ油(ホホバ種子油)はメキシコ北部の乾燥地帯に自生しているカン木の種子から得た液体ロウ。他の植物油脂に比べ酸化しにくく、皮膚になじみさっぱりしている使用感。抗ニキビ、フケ作用も。
スクワランは人の皮脂にも3-4%含まれる保湿成分で、刺激なく油分と水分を乳化させ保湿作用を示し、不足すると肌の乾燥、代謝の低下をまねきます。
ヒマワリ種子油はセラミドを誘導し、肌バリヤを改善する効果。
ヒノキチオールは非常に高い抗菌活性を持つ成分で、配合量により肌刺激性の懸念が増す可能性を持つ殺菌剤です。
石鹸は当然、脱脂します。洗うことが仕事ですから、肌の保湿成分を奪うわけですね。
そして、石鹸はアルカリ性でなければ分解してしまいます。
なので、アルカリ性の液体を長時間つけたままにする、ということになり、
肌荒れ、乾燥肌、敏感肌へ一直線。これ以上に悲劇的な処方は他にあるのか、という内容です。
これは、単に「石鹸は優しい」というイメージだけを悪用して宣伝に使われた製品であり、
プロだったら実際はどうなのか理解していながら、売れることを優先して作った、プロとしての心も売ってしまったような一品です。
決して、誰も使うべきではありません。肌を良い状態にしたいのならば。
パックス ナチュロンハンドクリームの全成分:
水、グリセリン、カリ石ケン素地、ホホバ油、スクワラン、ハイブリッドヒマワリ油(ヒマワリ油(2))、キダチアロエエキス-2、トコフェロール(天然ビタミンE)、ヒノキチオール、エタノール
パックス ナチュロンハンドクリームの宣伝文,商品説明:
合成界面活性剤・合成防腐剤等を使用せず石鹸で乳化したハンドクリーム。アロエエキス、オリーブスクワラン配合。