セラムデュー　トリートメントフルイド

もう一声欲しいところ。

全成分表を見ると、一見豪華で多種の保湿成分が配合された美容液のように見えます。
ただし、意図はあるにせよないにせよアミノ酸パウダーがかさ増しのようになっている点は注意。
アミノ酸各種は肌に保湿性を与えはしますが、それほど決定的な仕事をするタイプの成分ではありません。
やたらと、種類が多い割には。

他の部分では、例えばセラミド各種、またはリピジュア、プロテオグリカン、エルゴチオネインなど、
比較的有効性が期待される成分も見受けられました。

ややしっとりした感触や、肌のバリア機能の強化などに一定の影響を与えられそうな製品です。

値段とのバランスも悪くありません。

こんなものかな、と思わせる程度のバランスで値付けされていると思います。

ただし、少し品質としては一級品のそれと比べると力不足は否めません。

もう少し使い応えのある出来映えも目指せたのではないかな、という余地を残した一品です。

ベヘニルアルコールは菜種油から抽出した油剤で、融点が高くしっとりした感触を特徴とします。乳化安定性が優れた油性成分です。
DPG(ジプロピレングリコール)はグリセリンに比べて粘度が低くさっぱりしていて使用感触がいい。溶剤としても働き、グラム陰性菌の抗菌作用を持つ。
高配合では刺激性を感じる。
セラミド2は皮膚の角層や毛髪に多く含まれるセラミドで、特に,毛髪で88%の構成比を占める。
セラミド3はN-ステアロイルフィトスフィンゴシンという名称で、とくに皮膚角層の保湿性を維持するセラミドの一種です。
セラミド6,2 (N-2-ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン)は、構造中にピーリング効果を持つAHAを結合させており、皮膚の代謝を促進し、皮膚を滑らかにする効果があるセラミド。
マカデミアナッツ油はパルミトレイン酸を多く含み、人の皮脂に類似したエステル。肌なじみが非常によく、保湿効果も高い。
ポリクオタニウム-51はリピジュアの１種で生体適合性があり、ヒアルロン酸の２倍の保湿力を持つリン脂質ポリマー。
タマリンドガムは豆科タマリンドから得た天然多糖の一種。低粘度、pH安定性の高いゲル化増粘剤。
加水分解水添デンプンは、加水分解デンプンに水素添加したもの。トウモロコシデンプン由来で、抗炎症・保湿・肌荒れ抑制、感触向上効果。
でん ベタインはトリメチルグリシンというアミノ酸系保湿成分。浸透性に優れる保湿性を付与。
アミノ酸各種が毛髪、皮膚に対して親和性を持つ保湿作用を与え、しなやかな感触に。
水溶性プロテオグリカンは鮭の鼻軟骨由来の抗シワ、保湿、コラーゲン産生促進、肌荒れ改善、皮膚弾力改善効果、美白効果。
アセチルヒアルロン酸Naは、アセチル基を持つ構造により肌と親和性を高め持続性を持たせています。
ポリ-γ-グルタミン酸は肌、髪を包む皮膜形成と、肌内部から保水力を引き出すコラーゲン産生促進作用を付与。
エルゴチオネインはキノコや一部の菌類だけが合成できる抗酸化成分で、DNA損傷や過酸化脂質の生成を防ぐ役割があると見られています。